2020年東京オリンピック･パラリンピック開催を控え、訪日外国人観光客の増加が期待されています。この動向に対応するインバウンド環境整備はどう進めていったらいいのでしょうか？ 多言語表記をしたところで、同時翻訳機を備えたところで、その「もとになっている日本語」がわかりにくければ、相手に内容は伝わりません。
そこで、私たちは、生まれ育った文化や社会が異なる人々にも、観光地の情報と魅力と安全を、伝わるように伝え・分かり合うための日本語を「観光日本語」と定義し、「観光日本語」のあり方を実践的に考えることにしました。観光スポットでの掲示・説明・対話を、外国人観光客の視点で見るとどう受け止められるのかを切り口に、「観光日本語」のあり方を考えていきます。