キャリア教育の特徴は、(1)学生の就職活動の段階に応じて科目を選択できること、(2)「持続可能な開発目標(SDGs)」を手掛かりに外国人留学生が企業関係者との対話を進め、自己分析と企業分析をはかる機会とること、(3)日本人の学生とともに学び合い、日本語でのコミュニケーションで伝え合い、議論し合う関係を作ること、にあります。
(対象)就職活動準備期 就職活動終了期*
(対象)就職活動展開期 就職活動終了期*
*就職活動終了期は、2科目のうちいずれかを選択
キャリア教育では、「養成すべき人財像」の項目のひとつである、「①群馬県に愛着を持ち、群馬県の社会・経済・文化等の持続可能性を高めることに 貢献できる人財」を養成するために、「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念を学び、実践事例を教材として活用しています。
学生たちは、各自の専門性・興味関心・価値観を分析したうえで、その資質が、10年後・20年度後の世界・母国・群馬でどう活かせると考えるのかを考えます。そして、どのような職業選択・企業選択をすることで、その実現を図ることができるのかを分析し、その結果を表現することに取り組みます。「まちづくりとグローカル・コミュニケーション」「グローカル地域創生と企業」それぞれに、この講義を受けることを必修としているため、合同講義として実施しています。この基礎教育が終わったら、応用教育として就職活動の準備段階に応じた、キャリア教育が始まります。
企業・行政・地域住民等多様な地域関係者とともに、地域の持続可能性を高めるプロジェクトを企画したり、運営したりする体験をします。この活動を通して、事業の企画・実践に必要となるコミュニケーション力とリーダーシップ力を、実践的に磨きます。ひとつの目標に向かって地域の多様な人々と力を合わせる体験で、地域の人的ネットワークも広がります。
群馬県に根差し、海外に向けて展開を図る企業のSDGsの取組やダイバーシティ推進など、多様な角度で企業研究を進めます。企業の経営者のみなさまや従業員のみなさまのお話を直接うかがう機会や企業訪問の機会を通して、企業への理解を深めていきます。同時に、その企業の理念や取組が自分自身の適性に合っているのかどうかを確認していきます。
【事例】2018年度の実績から
・46人の外国人留学生と47人の日本人学生とのピア・サポートの取組となりました。
・地域関係者・企業関係者からの学生評価は、4.9点/5点でした。
・群馬県への愛着度・県内就職意向について、100%が「より高まった」と評価しました。
・「ビジネス日本語」との関連では、「敬語」「親しさとふさわしさ」の日本語表現が課題となることが判明し、ビジネス日本語に反映することにしました。
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